第8回
 夢を追いかける仲間ができて本格的に(?)事業がスタートしました。会社にはロゴマークというものがありますが、ICSも知り合いの印刷会社の社長さんに依頼して格安でロゴを作成してもらいました。今使っているロゴマークがそうです。ロゴマークはCI(corporate identity)の一つですから(そのものかも知れませんが)、そこから会社をイメージしますので企業規模が大きくなり、ブランド力が増してくるほど重要になってくるようです。会社のロゴマークは創業から変えていないが、時代の変化に応じて商品には、変えている会社は多いのではないでしょうか。自動車メーカーや家電メーカーなどが斬新なロゴマークにすると最初は違和感があっても、だんだんその企業イメージがこれまでと変わったりしますから不思議ですね。ロゴマークは企業文化(風土)に影響を与えるといわれていますからね・・・。 
 話を戻します。デザインを考えた時、安い費用の割にはいいものができたと満足していたのですが、さてそれでは名刺の印刷をしようと印刷会社さんと話をしていると、会社のマークに色づけをするときに“ICS”という文字を前面に浮き彫りにする際のベースの色づけ(茶)で細い線と網掛けが難しいことが分かったのです。何とか印刷会社さんに考えてもらい最初の名刺ができあがりました。 
会社としての形は整いつつありましたが、会社が成長発展を続けるには、「顧客を毎年どうやって増やすか」というしくみを考えなければいけないのですが、当時はまったく頭にありませんでした。そもそも会社を起すきっかけが、「仕事が一杯あるからやって欲しい」とうことがきっかけでしたから、「何とかなるだろう」という安易な考えでした。何事もどちらかというと慎重な方だと思っていますが、思いが強すぎると少ない情報でも拡大解釈をして意思決定しまう欠点があります。その安易さが起業するということでは良い選択だったと思っていますが、その後、この安易な意思決定で随分と痛い目に遇いました。 
 設立時は「受注をしたらどうやってそのシステムを開発するか」ということと、「資金繰りに困らない会社しよう」ことぐらいしか考えていませんでした。 
P・Fドラッカーは「経営は顧客の創造である」といっているように、企業が成長発展するにはお客様を増やさなければありえません。そのことが実感とし分かったのは経営者としては失格かも知れませんがバブル崩壊後でした。 
 開発要員がいないスタートでしたから、最初の仕事が入ってから早速、開発ができる人を募集することにしました。募集方法は職安に募集の案内を出してみましたが、まったくといっていいほど応募はありませんでした。 
 どうしたら開発要員を採用することができるか先のロゴや名刺を作ってくれた印刷業を営んでいる友人に話したら、それなら「求人チラシがいいだろう」という訳で市内の業者を紹介してくれました。今では宇都宮市内でも新聞の折り込みチラシと一緒に入ってくるので、誰でも目にしていると思いますが、当時、折り込みチラシの求人は市内でも1社しかなかったようで独占状態だったようです。

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